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NABLAS CEOインタビュー「人が人らしく生きるためのAI技術を」

NABLAS(ナブラス)株式会社 CEO
中山 浩太郎(なかやま こうたろう)
2017年にNABLAS株式会社(旧 iLect株式会社)を松尾豊氏と共同で立ち上げる。東京大学大学院工学研究科松尾研究室リサーチディレクター、関西情報学研究所CEO、東京大学CSK助教授。5年で2400名のAI人材を輩出し、Deep Learningに関する計9冊の出版実績がある。AI人材育成に注力しつつ、「人が人らしく生きられる社会へ」をミッションにNABLAS株式会社でAI人材育成から社会実装までを広く提供する。

AI総合研究所としてのNABLAS

NABLASの設立の話をする前に、私の活動についてご説明が必要ですね。私は長年、松尾研究室で基礎研究から人材育成、社会実装まで幅広い活動に従事してきました。その中でも人材育成は注力してきた領域で、5年間で2400人の方々へAI人材育成のプログラムを提供してきました。この活動を東大内の小さな範囲に留めず、多くの人に届けたいという思いからNABLASの前身にあたるiLect(アイレクト)株式会社を設立しました。

iLectは人材育成サービスの提供を目的として設立しましたが、すぐにより大きな価値創造を社会から求められていることを強く感じました。実際にクライアントとお話をすると人材育成の先には、AI技術を利用する競争力の高い新技術を作りたいとか、AI技術を導入して組織としての競争力を高めていきたいといったビジョンがあります。そのため、人材育成だけでなく、戦略的な技術開発や技術の導入までしっかりカバーしたいという思いから、事業拡大する形でNABLASという社名に変更し、AIに関する人材育成、R&D、コンサルティング、サービス開発までの機能を有した「AI総合研究所」のNABLASとして、2018年10月から始動しました。

AIの人材育成から技術のR&D、社会実装までを一気通貫で提供する意味とは



顧客に対して、そして顧客の課題解決を通じて社会に対して、トータルの価値提供をするために人材育成から社会実装までを一気通貫で提供しています。私たちがこだわっているのは、本質的であるかどうか、です。目先のことだけでなく中長期的な課題にも取り組むべきだと考えています。そのため顧客のどのような課題にも最適なソリューションを提供できるよう人材育成事業、R&D及びAIコンサルティング事業、サービス開発事業と3つのサービスを用意しています。

第三次AIブームの中核技術であるDeep Learningの領域では、日々凄まじいスピードでテクノロジーが進化しています。常に最先端の技術をキャッチし、研究して取り入れながら各事業を運営していますが、その際に重要なのは、単に最先端の技術を取り入れればいいというものではなく、「技術をどう活かしていくか」という考え方です。我々はAI総合研究所として、その技術の活かし方を考える立場にいます。中長期的には培ってきた技術をBtoB、BtoCの独自のサービスとして展開していく計画もありますが、世の中の動きやマーケットで何が起きているかをしっかり捉えた上で技術を最適に応用できるかを考え、社会により大きなインパクトを与えていきたいと思っています。

"社会のナブラになる” 最重要シンボルを社名に据えた想い


この社名には∇(ナブラ)とΔ(デルタ)の2つの意味を込めました。∇はDeep Learningの世界では最も重要なシンボルであり、「どのようにAIのモデルを良くしていくか」を決定するための重要な記号です。我々は社会のナブラになりたいと考えています。技術を通して社会をどのように良くしていくか、どうすれば世界をより良い方向に進めていけるかを探求していくことをミッションに掲げています。そういった思いから∇と、さらに、社会全体の変化を表すΔを組み合わせてこのNABLAS株式会社を作りました。

私たちの組織は技術に立脚したビジネスを行っている以上、どのように社会を良くしていくかを考える際に、技術ドリブンで判断していくことが我々の価値になっています。そのため、技術に対する一貫したリスペクトがある文化はNABLASを支える根幹です。当社では様々なポジションと業務領域がありますが、例えばクライアントとの折衝が中心の職でも、技術に対する理解がないと、価値を出すことは厳しいと考えています。AIコンサルタントに関しても、クライアントとの折衝がメインになるので高い実装力は求めませんが、それでも自身で実装した経験があることが大前提になります。当社でプロジェクトマネージャーをやっているメンバーもKaggleのメダルを持っていたり、Deep Learningの実装経験がある人たちが中心です。様々な領域でそれぞれの専門性を持っている多様性のあるメンバーが集まっていることはNABLASの強みにもなっています。技術にリスペクトを持って真摯に向き合っていくこと、それが今後一人ひとりのスキル、ひいては組織全体が成長していく鍵になるのだと思っています。



私は、会社は「家」みたいなものだと思ってます。社員みんながそこで成長していってお互いに支え合って、気持ちよく自分のやりたいことをやれる環境が大事だと思っています。当然、好きなことをやるだけではダメで、組織として掲げる大きいビジョンとメンバーのやりたいことがマッチしたとき、会社としてもみんなにとっても最大限のパフォーマンスを出して急成長できるだろうと考えています。なので、会社のビジョンを作るだけでなく、一人ひとりのビジョンも把握し、会社のビジョンと常にマッチングさせていくのが私の大きな仕事の一つだと思っていますし、そのように一人ひとりがパフォーマンスを発揮できることを大事にするのもNABLASの文化だと考えて組織作りをしていっています。

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