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データを追求した先にあるユーザーさんの心を紐解く――ミラティブ分析チームの探究力とは

ミラティブは事業内容ごとに大きく3つのチームに分かれて企画や開発を進めています。そのうちのひとつであり、本年設立された新規プロジェクトチームは、ユーザーさんにとってより良い体験を作り出すべく、ゲーム会社と連携してさまざまな試みを続けています。その挑戦の道筋を描くCCO(Chief Community Officer)小川まさみと、道標となるデータ分析を担当するデータアナリストの平山智香子が、新規プロジェクトチームでのチームワークについて語ります。

CCO 小川まさみ
AppBank株式会社では、演者として動画や生放送で活動する傍らゲーム攻略アプリなどの開発を主導し、上場を経験。その後、リリース直後のミラティブにジョインしユーザーコミュニケーションを中心とした多様な業務を推進。現在は新規プロジェクトPdM・co-founder。
データアナリスト 平山 智香子
コロプラに新卒入社、新規事業開発としてバーチャルYouTuberやイベントのディレクターを担当、2018年度下期社内賞ノミネート。大学院で学んだデータ分析へ回帰すべく2020年1月よりミラティブへ入社。

目次

  1. ユーザーさんの喜びをデータから読み取り、施策につなげる
  2. 本質的な課題を追求するため、主体的に解釈する姿勢
  3. データの裏側にあるのは人の心――ユーザーさんの課題解決を目指し

ユーザーさんの喜びをデータから読み取り、施策につなげる

――小川さんと平山さんが関わる新規プロジェクトチームについて教えてください。
小川「ミラティブはアプリMirrativを軸に、3Dアバター『エモモ』をはじめとしたさまざまな機能や施策を展開するにあたり、サービスの基本的な体験改善を目指すライブプラットフォームチームと、3Dアバターでコミュニケーション促進を目指すエモモチームに分かれて開発に取り組んできました。
私たちの新規プロジェクトチームは、ゲーム配信を楽しんでくれているユーザーさんたちに注目し、その体験をよりよくしたり、ゲームのコミュニティが成長する仕組みを生み出すことを目指して新たに設立されました。
私はその新規プロジェクトチームのPdMとして企画立案や方針設定に携わっており、平山さんが同チームのデータ分析を担当しています」

平山
「どうしたらユーザーさんがゲームに定着してくれるのか、それ以前にどうすればMirrativのなかでユーザーさん同士が仲良く楽しめるのか。そういった課題に対し、私たちはギフト体験の改善やランキング設計など、さまざまな施策を打っています。
その施策でユーザーさんが『喜んでくれた』というだけでは、それがつまりどういう結果に結びついたのかわからないので、各ユーザーさんの配信時間や視聴者数、ギフト量などのデータを使って、『喜んでくれた』の中身を具体化していくのが私の仕事です

――お二人はどんな形で役割分担しているのでしょうか?
平山「ミラティブのPdMの皆さんは、簡単なクエリなら自分で書けるし、最近導入したLooker(BIツール)を使えば自分でデータを引き出すことができます。


(Lookerの画面。SQLのコードを書かなくとも、エクセルのピボットテーブル感覚でデータを抽出することができる。ミラティブでは2021年春頃に導入した)

ですから、分析チームはさらにその先にある疑問を解決する役割を担っています。例えば、数値の増減があるけれどその理由がわからない、データの動きに説明がつかない、という場合に、その原因を探求します」

小川
「こうした役割分担ができているのは、そもそも私たちPdMが簡単にデータを引き出し、結果を判断できる環境があるからです。
平山さんはその環境をつくるため、はじめにLookerの導入に時間を割いてくれたんです。おかげで『このデータからこんな結論を出したんだけどどう思う?』、『この数字の背景がわからないんだけど』という相談を平山さんに投げかけることができます」

平山「他社での同職種の経験がないので比較はできませんが、ミラティブは深い課題を解決するためのデータ分析に集中できるので、データアナリストとして働いていて楽しい環境です」

本質的な課題を追求するため、主体的に解釈する姿勢

――二人が連携する中で印象的だった出来事はありますか?
小川平山さんが想像以上のアウトプットを出してくれたことが印象に残っています。新規プロジェクトチームの諸施策の前提となる先行指標について相談したとき、平山さんは私の依頼よりも細かな粒度で分析し、かつ的確な提案も交えながらダッシュボードに示してくれました。
私たちは、施策を通じて予測した方向性の是非をユーザーさんに問うわけですが、思ったような結果が出ないこともあります。売上のKPIだけを見ながら試行錯誤を続けていると、この方向でほんとうに良かったんだろうか、と不安になってしまうときもあるんです。
平山さんが中心になり、私たちの施策がどのような結果に結びついたか明らかにしてくれたおかげで、そんな不安が解消されました。その仕事ぶりに、『さすが!』と思いました」


平山「そんなにすごいことをしたつもりはなくて……話を聞きながら組み立てた結果がそのアウトプットになった感じでした。ただ、私は前職でディレクターの経験があるので、『自分が逆の立場だったらこのデータがほしいだろうな』という想像力が働くのかもしれません

――平山さんがコミュニケーションの中で意識していることはありますか?
平山データについて相談いただくとき、必ず『つまり何が一番大事なんだっけ?』と自分に問うようにしています。依頼された結果をそのまま出すのでなく、本質的な問題を解決するために最適な形で結論を出すことが大切だと考えているからです。
ミラティブのデータアナリストの特徴として、そうした問題を深堀りするために、アナリストが探索できる範囲が広いことが挙げられると思います。もし仮説検証に必要な根拠が足りないなと思えば、ミラティブ内の必要なログは全て見ることが出来ますし、アンケートやユーザーインタビューを提案したり自分で実施したりすることもできます。前提自体を疑い、適切な切り口を探していく意識でやっていますね

小川平山さん自身が仮説を立てて、施策の強化に向き合ってくれることがとてもありがたいし、心強いです。
新規プロジェクトチームに参加した初日のミーティングで、平山さんが『このチームのKPIって、これですよね』と確認してくれて。まだ立ち上がってすぐのチームで、試行錯誤のさなかだったこともあり、メンバー全員がそのKPIを強く意識していたわけではありませんでした。そこに対して物怖じせず発言してくれたのが、平山さんらしいなって思いました」

平山「それ、私も覚えています。新参者なのにでしゃばっちゃったかなって反省していて……(笑)」

小川「そんなことありません!そのときからずっと、積極的かつ主体的に意見を言ってくれるのが本当にありがたいです。企画に携わるメンバーも刺激になっていますよ」

――職場に対して、意見の言いやすさを感じますか?
平山「それはありますね。CEOの赤川さんがよく『心理的安全性』について触れるのですが、その言葉が代表の口から出てくることだけとっても、安心感が大きいです。
新規事業の立ち上げに関わると、他部署に迷惑をかけたり、失敗したりという場面も多くなります。事業規模の大きな会社だと、そういう局面では叱られたり、肩身の狭い思いをしたりするかもしれません。一方ミラティブは、会社全体がそれを責めない、大丈夫と思わせてくれる環境です。自信をもって意見できるのは、こうした安心感があるからだと感じます」


データの裏側にあるのは人の心――ユーザーさんの課題解決を目指し

――ミラティブという組織にとって、分析チームはどんな存在ですか?
小川「エンターテインメント関連の事業は、正解がわからないおもしろさを突き詰めていく分野だと感じています。現場のPdMはわからないなりに仮説を持ってさまざまな施策を打つわけですが、思い描く結果に向かうために何をすべきか、言語化できないツボのようなものを導くためには、やはりデータが必要不可欠です。
平山さんをはじめミラティブの分析チームは、データを通じて一緒にそのツボを探していくパートナーであり、背中を預けられる頼もしい存在です

――では、平山さんは新規プロジェクトチームに入ってからどんな変化がありましたか?
平山
「新規プロジェクトチームに入ってから、経験値がどんどん増えて成長している実感があります。新しい知識が増えたというよりは、PdMの皆さんと歩むことで解釈の幅が広がったというイメージです。
私の根本的なモチベーションは、ユーザーさんが困っているならばそれを解決したいという気持ちですから、今後も経験値や知識を増やすことで、解決手段を際限なく増やしていきたいな、と思います」

――最後に、今後共に働きたいデータアナリストの人物像を教えてください。
小川平山さんや我々PdMと切磋琢磨して、刺激を与え合えるような人、かな!

平山何らかの解決手段をもっていて、自らが解釈した切り口で課題解決に向き合う人であれば大歓迎です。“超”個人的な希望としては、機械学習や因果推論の知識をつけたいので、そこに強い方だと刺激的ですね(笑)」

――『自ら解釈する』ことについて、どうすればその力が身につくと思いますか?
平山「そうですね……、前提として経営やマーケティングの定石、コーディングや統計学の知識があるかどうかもありますが、何よりも大切なのは、自分の仮説に拘らず、他の人の意見やデータにまっすぐ柔軟に向き合ってアップデートしていけることだと思います。例えばPdMから『この結果がしっくりこない』という相談を受けたときに、相手が何に対して“しっくり”来ていないのかヒアリングして、『じゃあここを調べればいいですね』とブラッシュアップしていけることが大事になります。
また、Mirrativは10代のユーザーさんも多いプロダクトですから、データに表れているユーザーさんの行動がミラティブで働いている世代の直感と異なることもあり、私たちが勉強になることも多いです。このように人やデータとまっすぐ向き合うことで、解釈する力が育まれていくと思います

小川「平山さんは、人の行動や心理の意味を自然と考えられる人だと思います。それが切り口になって、ユーザーさんの行動の裏側にある心理を仮説立てて、数字の変化や施策に紐付けることができるんじゃないかな、と」

平山「結局、データって人の行動の塊なんですよね。よく論理と感情を対義語として扱う人を見かけますが、どちらも表現や説明の手段である、というふうに私は捉えています。
私の仕事はデータを見ることですが、その裏にある人の行動や心理を想像することも大切だと思います


データをさまざまな切り口で解釈することで、ユーザーさんの真意を紐解き、新規プロジェクトチームの次の一手を探る小川と平山。その連携の地盤となっているのは、心理的安全性を重視するミラティブの環境と、プロフェッショナルとして各々が自分の仕事に集中し、主体的に行動しているチームです。

(取材・執筆:宿木雪樹)

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